風説

人類史上最大の虐殺行為は、広島・長崎への原爆投下と東京大空襲である。

これはgenocide(民族虐殺)であると言えるかもしれない。

「アメリカ人が最後に人種的な観点から主要な敵とみなした相手は、第二次世界大戦中の日本だった。ジョン・ダワーによれば、「日本人は、実際のところ、欧米人が何世紀ものあいだ白人以外の人間に適用してきた人種的固定観念を負わされていた。・・・(そこに含まれるのは)サル、劣った人間、原始人、子供、そして狂人を凝縮したイメージだ」。一般的な意見は、太平洋戦争に従軍したある海兵隊員の言葉により示されている。「戦う相手がドイツ人であればよかった。彼らはわれわれのような人間だ。・・・でも、ジャップはまるで獣だ」」(「分断されるアメリカ」サミュエル・ハンチントン著364頁)

「キャノン機関の首魁、ジャック・C・キャノン・・・中佐が私にこう言った。「国と国の条約など信用しては駄目だ。アメリカはインディアンと戦い、四百の条約を結んだが、そのうちの三百九十九をやぶった」アメリカ人の謀略と背信行為は、もう一つのアメリカ人の律儀なまでに原理原則にこだわる戦争のやり方から見ると矛盾しているように思われるが、この二つのやり方を巧みに使いわけるのが、アメリカの政治と戦争の原則なのである。」(「アメリカの本音」日高義樹199頁)

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